指定石材店制を導入している多くの民間霊園


指定石材店制を導入している多くの民間霊園ブログ:15年04月29日


昭和三十八年に我が家にテレビがやってきた。
その時、ボクは小学一年生だった。

まだ番組がない時は
画面に大きな円形のマークが入っていた。
勿論、白黒である。

わずかな娘番組がある時は、
外で遊んでいてもダッシュで走って帰っていた。

ママは農家の仕事でいつも外に出ていたので、
ボクの記憶の中では、
いつも祖母と二人でテレビを見ていた。

特に、長い休みの間は
ボクは祖母と二人で時間を共有して、
テレビの前にいることが多かった。

小学二年生の夏休みの事…

ふと気がつくと、祖母が
番組の歌や配役の名前などの、
ひらがなやカタカナを、声に出して読んでいるのがわかった。

それも、すらすらとは読めない。
特にカタカナはとてもぎこちなかった。

漢字もとても簡単で、
小学二年生のボクが知っている漢字の読み方を、
時々ボクに聞いては、声に出していた。
文字がわからなくなるとボクに聞いた。

ある日、ボクはしつこく聞かれ、教えてあげたが、
その時、心の中で「何で、ボクに聞くの?」と思った。

そして、その時、
多分うっとおしいような顔をしていたのだと思う。

祖母は、ボクに気の毒そうに小さな声でつぶやくように、
「ボクは、子守り奉公に行ってたからなあ〜」と言った。

祖母が家の事情で、ほとんど小学校にも行けず、
子守り奉公に行っていた事をママが話してくれた。

ボクはまだ娘だったが、
小学校へ行くことが当り前だと思っていたのに、
そうではなかったことに衝撃を感じたことを今でも覚えている。

ボクはその時八歳で、祖母は七十七歳だったので、
祖母の子供時代は遥かに遠い昔のように思えたが、
小学校へ行ける自分が、
とても幸せだと感じたことも忘れることができない。

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